無料ブログは「テンプレート」を変更するだけで様々なデザインを適用できます。
WordPress では「テーマ」という呼び方で統一されており、「テンプレート」はテーマ内の各ファイルのことを指します。
WordPress テーマにはどのようなものがあるのか、どのように探せばよいのか、見ていきましょう。
WordPress テーマの特徴
無料ブログは、テンプレートを変更してもデザインが変わるだけです。記事の書き方など、使い勝手が大きく変わることはありません。
WordPress テーマは、デザインだけではなく、機能面で大きく変わることがあります。記事の書き方が違ってくる場合もあるほど。
機能が充実しているのは便利なのですが、その機能は他のテーマと互換性がないため、テーマ変更と同時に設定をすべてやり直さなければならない、というデメリットも生じます。
高機能なテーマほどあとから別のテーマにするのが大変、ということだけ覚えておきましょう。
WordPress テーマの種類
WordPress テーマは、大きく以下の分類ができます。
- 「公式テーマ」と「野良テーマ」
- 「無料テーマ」と「有料テーマ」
公式テーマと野良テーマ
「公式テーマ」と「野良テーマ」の違いは、WordPress 公式サイト(公式ディレクトリ)に登録されているかどうか、です。

その他、主な違いは以下のとおりです。
公式テーマ | 野良テーマ | |
---|---|---|
公式サイト登録 | されている | されていない |
管理画面からインストール | 可 | 不可 |
管理画面から更新 | 可 | テーマによる |
危険性 | 低い | テーマによる |
機能性 | 低め | 高め |
公式ディレクトリの登録は様々な条件をクリアする必要があり、テーマファイルに不審な点がないかも厳重にチェックされます。その分、ユーザーは安心して使うことができるわけですね。
「野良テーマ」は安全性が保証されていないものの、すべてが危険というわけでもありません。きちんとメンテナンスを続けてくれている優良テーマもたくさんあります。
安全して使えるのに公式ディレクトリに登録されていないのは、プラグインを使わずにできる様々な機能を搭載しているから、という理由がほとんどです(制約がけっこう厳しいのです…)。
初心者が安全性を見抜くのは難しいので、事前に制作者やテーマの評判を調べておくのがよいでしょう。
無料テーマと有料テーマ
WordPress テーマは、無料で使えるものと有料のものがあります。
公式ディレクトリに登録されている有料テーマは、数えるほどしかありません。有料テーマのほとんどは野良テーマと考えてよいと思います。
無料テーマ | 有料テーマ | |
---|---|---|
公式ディレクトリ | 〇 | △ |
野良テーマ | △ | 〇 |
機能性 | △ | 〇 |
デザイン性 | △ | 〇 |
他テーマへの変更 | 〇 | △ |
そのテーマによるところが大きいので一概には言えないのですが、前述のとおり機能性が高いテーマほど他のテーマへの変更がかなり大変です。
同じテーマをずっと使い続けるならまったく問題ないんですけどね。
なお、テーマによって検索順位が上がりやすい・下がりやすいということはありません。どのテーマを使うにしろ、設定方法や書き方に問題があれば検索順位は落ちます。
どのテーマを使えばよいのか
WordPress に慣れていないうちは、どのテーマを使っても同じです。最初は公式ディレクトリに登録されている無料テーマから始めるのがよいでしょう。
運営を続けているうちに、ここはこうしたい、という点が出てきたら別のテーマを検討するので十分です。
少なくとも、WordPress はどんなことができるのか把握してからでなければ、そのテーマが自分に合っているか判断できないと思います。よくわからないものをよくわからないまま使うのはおすすめしません。
WordPress テーマの探し方
公式テーマの探し方
公式ディレクトリに登録されているテーマは、以下のページから探せます。
管理画面から直接検索するほうが探しやすいかもしれません。
「外観」>「テーマ」と進み、「新規追加」をクリックします。

上部メニューでフィルタリングまたは検索してテーマを探せます。

気になるテーマがあったら、カーソルをのせて「詳細 & プレビュー」をクリックすると、どんなデザインになるのか確認できます。

インストール方法などの詳細は次章の解説をご覧ください。
野良テーマの探し方
野良テーマは、自力で検索するしかありません。
「WordPress テーマ おすすめ」「WordPress テーマ おしゃれ」などで検索すると、人気テーマのまとめ記事がたくさん出てくると思います。
検索で出てくるテーマのなかには、既に配布が中止されていたり、更新が止まっていたりと、使わないほうがよいものも含まれています。
【1-2】でお話したとおり、WordPress の運営は自己責任の部分が大きくなります。これは「どのテーマを使うか」も含まれていますので、使ってよいものか判断できないうちは公式テーマにしておいたほうがよいでしょう。
まとめ
WordPress テーマは見た目が変わるだけではなく、機能面が大きく強化されることもあります。
まずは WordPress の使い方に慣れたほうがよいので、公式テーマから始めてみてください。
次は、日本語向けの公式テーマを紹介しつつ、インストール方法を解説します。